
こんにちは、税理士の見田村です。
春、秋は税務調査の多い季節です。
この時期になると多くの社長さんから税務調査のご相談が寄せられます。
その中には大きな誤解をされているものもあります。
その誤解の一つに
「赤字会社に税務調査は来ないのか?」
ということがあります。
先日はある社長さんとこんな会話をしました。
社 長 「赤字にすれば税務調査は来ないから、うちの会社は赤字にしています」
見田村 「赤字でも税務調査は来ますよ」
社 長 「でも、うちの顧問税理士がそう言うのですが…」
見田村 「…」
論より証拠。
国税庁が発表している統計データをお知らせします。
単位が「千件」のため、端数は切り捨てます。
<平成17年度のデータ>
○ 税務調査の総数 143,000件
○ 赤字法人への税務調査数 43,000件
○ 43,000件 ÷ 143,000件 = 30%
<平成18年度のデータ>
○ 税務調査の総数 147,000件
○ 赤字法人への税務調査数 45,000件
○ 45,000件 ÷ 147,000件 = 30%
この結果を見ると全税務調査の30%は赤字法人への税務調査です。
これでは「赤字にすれば、税務調査は無い」とは言えません。
では、平成18年度のデータをもっと細かく見てみましょう。
○ 赤字法人への税務調査数 45,000件
○ 否認などに至った件数 31,000件(68%)
○ 不正が見つかった件数 11,000件(24%)
○ 赤字が黒字にひっくり返った件数 7,000件(15%)
ということなのです。
そして、このデータは年による変動はあまりありません。
だから、税務署は
○ 赤字法人でも一定の確率で否認事項が出る
○ それは「過去のデータ」で証明されている
ということを知っているのです。
ここまで発表されているのに、
「赤字だから税務調査に来ない」というのはナンセンスなのです。
そして、中には赤字にするため、役員報酬を高めにしている会社もあります。
ただ、役員報酬を高めに設定して赤字にすると、
社長が自分に給料を払うために、自分が会社にお金を貸す流れになります。
ということは、
(1) 社長が会社にお金を貸す
(2) 会社が社長に給料を払う
(3) 社長の給料から税金、社会保険料が控除され、会社が支払う
(4) 次の給料日には、また社長が会社にお金を貸す
という負のサイクルを繰り返すのです。
当然、このお金の流れでは、会社は社長に返済できません。
社長は貸す一方です。
しかも、赤字にしても税務調査はあります。
さらに、会社に対する貸付金は【社長の個人財産】です。
これは赤字会社への貸付金なので、回収できる見込みは低いのです。
しかし、これは【相続財産】となります。
その額が500万円でも、5,000万円でも額に関係はありません。
回収できない債権なのに、相続税はかかってしまうのです。
だから、長年かけて額が大きくなると怖いですよ。
いかがですか?
これでも、会社を赤字にすることに意味があるのでしょうか?
こういう誤解が沢山あります。
あなたの会社に税務調査の連絡が入ったら、適正な情報を整理して、臨んで下さいね。

北海道室蘭市 室蘭経理サポートセンター
代表 五島真知子 様
いつも心待ちにメルマガを拝見させて頂いております。調査の前にまずは日々の経理処理が基本。誤った処理をしない為に先生からのメールは大変参考になり助かっております。税務調査のポイントにうなずくことばかり、充実した内容で非常に参考になりました。例題の説明がわかりやすい。「税務調査官は質問検査権という権利により調査を行う」ヘェー!これはGet!!調査官は意外と権利を熟知しないで来ると思います。自分の手柄をあげることに集中することでしょう。あまり態度が悪いとき、逆に質問するのもいいかも。先生に感謝!
福岡県筑紫郡 あらまき歯科
医院長 荒巻健一 様
税務調査の徹底対策ポイントの小冊子を読ませていただいて、しっかりとした内容にとても勉強になりました。クルーザーとフェラーリの例えはとてもわかりやすく、楽しく読ませていただきました。
大分県別府市 和田行政書士事務所
代表 和田哲治 様
見田村先生、はじめまして。行政書士の和田です。いつもメルマガを拝読させて頂いております。そして、この度は非常に有益な情報提供をありがとうございます。仕事柄、新規に会社を設立して会計記帳も行うことが多いのですが、税務調査に対する考え方など参考になりました。小冊子の事例にもでてきていましたが、やはり、最終的に大事なことは「実態」なのだと思います。たとえ税務署に否認されたとしても実態に基づいて覆(くつがえ)ることもあるのだということがわかりました。今後ともよろしくお願い致します。
沖縄県浦添市 ワールドスクリーン
代表取締役 伊波誠 様
税務の事が全く分からなくずっと後回しにしていたのですが、やっぱり不安で・・・。ですがメール登録をしていて良かった!ホントに色々教えて下さって感謝しています。税務調査官はピッチャー、自分がヘタレバッターでも最強のバッティングコーチ(提案型の戦ってくれる税理士)がいれば安心してボックスに立てると感じました。
長崎県長崎市 カワサキ会計事務所
税務監査担当者 山崎浩之 様
税務の勉強は条文中心で理解しづらい言葉が多いですが、先生の小冊子は口語で、かつ難易な事例をわかりやすく説明していました。先生の様な税理士を目指して、今後は税理士試験をがんばりたいと心に決めました。
東京都足立区 立川会計事務所 所長 立川積 様
私も同業者で税務調査の立会もこの春は4社も問合せがありました。私が知らない情報もあり、参考になりました。勉強になり、ありがとうございました。

静岡県浜松市 有限会社ヴェルメゾン
部長 鈴木康弘 様
税務調査の貴重な情報に触れ、大変参考になりました。

神奈川県相模原市 丸武自動車運輸株式会社
役員OB(経理担当) 上野重孝 様
税務調査は数回経験しております(追徴はありません)。30の重要事例を熟読させて頂きました。分かり易い言葉で実例を中心に具体的に説明されており、大変良く理解できました。特に同族会社における社長の息子の役員に関する条件、役員賞与(給与)の注意点など、もやもやが解消しました。見田村先生の指導内容で今一度(同族会社として)整理してみたいと思います。
埼玉県深谷市 税理士法人T&S 高橋幸一 様
私は民間企業での勤務が長く、今の仕事に就いてからの年数が短いので、その経験を少しでも埋めるものとして活用させて頂きました。税務署職員とのやりとりや、彼らが突いてくるところ、それをいかにして切り抜けたかが、具体的事例をもとにわかり易く記されており、大変勉強になりました。このノウハウを今後の実務に活かしていきたいと思います。
どうぞ、あなたも私の税務調査のノウハウをお役立て下さいね。